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奈良で臨教サークルを作りましょう!


by yatagarasu471

臨時教職員はなぜ増えるか⑤ 長期臨時教職員の給与ピンハネ?

奈良県の臨時教職員は、正規に比べ給与が低く抑えられているという話を
連載④でしました。
今回は、さらにショッキングなお話を・・・。

臨時教職員は、長く勤めても、14年目で昇級がストップしてしまい、
給与が上がりませんでした。
(2010年度より「81号」(15年目)まで昇級することになりました)

しかし、こんな資料があります↓
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これは、奈良県教委が文科省に提出した
H19年度の「現員現給調査報告書」です。
県は、教職員給与の三分の一分だけ
「国庫負担金」を受け取ることになっている
(義務教育費国庫負担法)のですが、
その額を決めるために、職種ごとに何人、何年目の職員がいて、
そのためにどれだけの給与が必要となるかを計算して
報告している文書です。

しかし、この調査では、15年目以降の講師も、ちゃんと昇級しているではありませんか!

この「給与月額」は、国が国庫負担金を支給するために定めた「基準」であって
実際の県の給与額ではありませんから、
奈良県が国に、ウソを報告しているわけではありません。

そして、受け取った負担金は、
その計算どおりに給与として支給しなければならないわけではなく、
国庫負担金「総額」として受け取ったお金は、
県の「裁量」で自由に使ってもよい(総額裁量制)となっているため、
「15年目以降昇級しない」措置は、違法というわけではありません。

しかし、しかしです。
昇級させた計算で受け取ったお金は、いったいどこへいったのでしょう????
講師の先生にとっては、これはまさに「ピンハネ」に等しい行為であり、
とうてい納得いく話ではありません。


そして、さらにびっくりするのは・・・。
奈良県は、H20年度には、
「国庫負担金」を使い切らず
2億7千3百万円も、文科省に「返還」している
という事実です。

みなさん、どう思います、この事実!
by yatagarasu471 | 2010-04-23 21:52 | データ・記事